
2025年1月27日 日本共産党福岡県委員会
1月26日投開票で行われた北九州市議選で、日本共産党は9人が立候補してたたかいました。選挙の結果、現職6人が議席を維持し、小倉南区で新旧交代を果たしたものの、小倉北区で現職1人が落選し、八幡東区では議席奪還を果たせませんでした。現有8議席から7議席へ後退させる結果となり、有権者の皆さんの期待にこたえられなかったことをお詫びいたします。
奮闘された党員、後援会員のみなさんに心から敬意を表するとともに、ご支援、ご協力をいただきました支持者のみなさんに、心から感謝を申し上げます。また、全国から物心両面のご支援をいただきましたことに深くお礼申し上げます。
日本共産党は、新しい市議会で、選挙で掲げた公約の実現にむけて全力をあげる決意です。
今回の市議選は、「しんぶん赤旗」があばいた自民党裏金事件に対する国民的な怒りによって昨年総選挙で石破自公政権が少数与党となり、新しい政治を探求するプロセスが進むなかで行われました。異常な物価高騰による暮らしへの打撃が深刻なのに国も市も無策です。暮らしの不安を募らせる市民が「どの党、どの候補に託せば暮らしがよくなるか」こそ市議選の一番の争点でした。
日本共産党は、①緊急物価高騰対策として下水道料金4カ月、ごみ袋代1年間の無料化、②学校給食無償化、③補聴器購入補助の「市民生活応援3つのプラン」を掲げてたたかいました。
党の市民アンケートで寄せられた切実な要望にこたえる政策を打ち出すとともに、その実現のための責任ある財源をしめし、「わずか8分短縮のために3500億円もかける下関北九州道路をやめれば、学校給食無償化100年できる」と訴えました。他党、他候補が財源も示さずに「手取りを増やす」など耳当たりの良い政策を並べたのと対称的に、日本共産党の政策的優位性ははっきりしました。
他党、他候補との違いという点では、市議会の自民、公明、ハートフル(立憲・国民など)、維新が、国保料や介護保険料の値上げにこぞって賛成し、学校給食無償化の請願の紹介議員に誰もならず、下関北九州道路の議員連盟に参加・推進していることを暴露しました。日本共産党以外の各党が「オール与党」となって武内市政を支え、市民の願いに背を向けていることに、市民の関心が寄せられ、日本共産党への期待を広げました。
自民党は裏金問題で「選挙に勝って信頼回復」などと訴えましたが、現職6人が落選した前回に続いて1議席減、得票も2万票近く減らしました。維新も8人擁立しましたが前回比1減の2議席にとどまりました。無所属が当選者数、得票合計とも前回より増え、有権者の模索が示されました。
日本共産党は、全有権者規模の声の宣伝、票を広げていただく担い手をお願いする「折り入って」作戦、SNSに強い党をつくるという努力で自力不足をカバーする方針を貫き、全国、全県の支援もうけて奮闘しました。9人の候補は市政を動かした実績や生活相談の奮闘ぶり、それぞれの生きざまや決意を熱く訴え、党と後援会はその魅力を最大限生かして、つながりのなかった層にも新たな支持を広げて奮闘しました。。
政策や訴えが届いたところでは「下水道料無料化やってほしい」「下北道路やめれば給食無償化100年できる、なかなかいいキャッチコピーだ」などの共感があり、「知り合い10人に頼んだ」など新たな担い手を広げました。
日本共産党の得票結果は7区合計で前回比10726票減となりました。3カ月前の総選挙の比例票との比較では220票増で維持しました。論戦の優位性や候補者の魅力をなぜ得票増に結びつけることができなかったのか、なぜ議席を後退させたのか、自力の問題やたたかい方の問題を含め、みなさんのご意見を広くお聞きしながら総括し、教訓を引き出し、今年夏の参議院選挙や中間選挙のたたかいに生かしていきます。今後ともご支援、ご協力をお願いいたします。
門司区 | 高橋みやこ(現) |
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小倉北区 | 大石正信(現) |
小倉南区 | うど浩一郎(新) |
若松区 | 山内りょうせい(現) |
八幡西区 | 永井ゆう(現) |
八幡西区 | いとう淳一(現) |
戸畑区 | 荒川とおる(現) |
門司区
小倉北区
小倉北区
小倉南区
若松区
八幡東区
八幡西区
八幡西区
戸畑区
1月26日
日本共産党市政アンケートでは、くらしが「悪くなった」と7割が回答しました。
しかし、武内市政は、市民には国保・介護保険料を値上げ。大企業には企業立地促進補助金で優遇し、採算性がない下関北九州道路を推進。自民・公明と維新、立民・国民らの市議が予算に賛成し、共産党除く「オール与党」で市政をあと押ししています。
日本共産党は、緊急物価対策としてごみ袋代・下水道料を無料に。給食無償化や高齢者への補聴器購入補助で、市民のくらしを支えます。
自公政権が大軍拡をすすめるなか、北九州空港を米軍と自衛隊が軍事利用できるようにしてしまいました。戦争の危険が増すばかりです。
「裏金非公認に2000万円」――スクープした「しんぶん赤旗」と日本共産党の追及が、総選挙で自民党を大敗に追い込む力に。自公過半数割れで、悪政をとめ、国民の願いを前にすすめるチャンスです。
健康保険証廃止の延期、インボイス中止など、市政で意見書を提案し、国の悪政に立ち向かう日本共産党をのばして、政治を変える力を大きくしましょう。
緊急物価高騰対策として
市政に取り組んでほしいこと
1位・上下水道・ごみ袋など引き下げ 54%
(日本共産党市政アンケートより)
市予算(一般会計)の 0.6% で可能
日本共産党の市議は現在8人です。
9人になれば、発言力、チェック力、実現力がさらにアップします。
40年来の運動と連携して、繰り返し質問。「18歳まで助成拡大を。市予算の0.1%でできる」と要求して実現。
「教員を増やして、少人数学級を」――市民の運動と力あわせて、繰り返し要求を続けました。
35人学級実施 2008年小1・中1 2009年小2 2013年小3 2021年小学校全学年
原爆投下目標だった小倉に「平和資料館を」と1996年に作る会を結成。以来運動を続けて、陸軍造兵廠跡の勝山公園に2022年開設。
実現の一例
「明石市では、高校3年まで医療費無料、第2子以降の保育料無料、中学校給食が無償化」――行政視察した他市の例を示して要求し実現。
子育て世代の支援のために完全無料化を市長に迫り、対象外だった施設も無料になりました。
反対署名が6824筆集まり、日本共産党は白紙撤回を繰り返し要求。7区合計約18000棟対象だったのが約315棟に、事実上撤回に。
議会出席の際、交通費として議員に支払われる費用弁償。他会派が受け取るなか、日本共産党は受け取りを拒否。廃止を求めています。
地球沸騰化対策の強化(2023年9月)、ガザ攻撃中止と即時停戦(2023年12月)、旧統一教会による被害救済(2023年12月)など可決。
介護事業所へ独自のアンケート
市内の介護事業所1850カ所にアンケート調査。国に「訪問介護の基本報酬引き下げを直ちに撤回することや処遇改善を求める意見書」を提案し、全会一致で可決。
しんぶん赤旗 2024年12月16日
来年1月の北九州市議選(告示1月17日、投票同26日)の勝利にむけ、日本共産党は15日、小池晃書記局長を迎えた街頭宣伝を市内3カ所で行いました。小池氏は、「総選挙後最大の大型選挙、多数大激戦です。共産党のベストナイン、9人を必ず勝たせてください」と多くの市民に訴えました。
小池氏は、門司駅前で高橋みやこ(門司区)、小倉駅前で大石正信、出口しげのぶ(小倉北区)、うど浩一郎(小倉南区)、折尾駅前で山内りょうせい(若松区)、きた時子(八幡東区)、いとう淳一、永井ゆう(八幡西区)、荒川徹(戸畑区)の9予定候補とともにマイクを握りました。
国政について小池氏は、総選挙を通じ衆院で少数派になった石破自公政権が通そうとしている補正予算に言及。不十分な能登被災地への支援、補正として過去最大の8268億円の軍事費、特定の半導体企業への1兆円の巨額補助金など問題点を列挙し、衆院での採決では自公のみならず国民民主や維新までも賛成したとして「悪政に手を貸す、まるで『助け舟の競い合い』だ」と批判しました。
北九州市議会について小池氏は、共産党以外は事実上の「オール与党」のもと、「自民党の古い政治にしがみつくのか、市民と力を合わせ新しい政治をつくるのかが問われている」と指摘。その上で、市議選の二つの争点をあげました。
一つ目は、市民の命と暮らしを守るのはどの党か―です。武内市政は、物価高のなか、国保料、介護保険料の値上げ、公立幼稚園の全廃など市民に痛みを押し付ける一方で、「かせぐまち」の名のもと、1社最大50億円の企業立地促進補助金など大企業に大盤振る舞いだと痛烈に批判。「わずか8分間短縮するだけの下関北九州道路に投じる3500億円があれば、100年間、学校給食を無償化できる」と述べると大きな拍手が起きました。
小池氏は、共産党市議団は(1)物価高への緊急対策―下水道料金の4カ月間無料、ゴミ袋代1年間無料(2)子育て支援―小中学校給食費の無償化(3)高齢者対策―補聴器購入補助―の三つのプランを掲げていると紹介し、「この三つを共産党にやらせてください」とよびかけました。
二つ目は、市長言いなりの「オール与党」でなく市民の願いを実現するのはどの党か―。暮らしが苦しいとき、国保料や後期高齢者医療保険料の値上げ、介護保険料2期連続の値上げに反対したのは共産党だけで、自公のみならず、立民、国民でつくる会派、維新も賛成したと語りました。さらに、下関北九州道路、企業立地促進補助金、旧門司駅遺構の破壊などに賛成している「オール与党」ぶりを告発。北九州空港を米軍・自衛隊が軍事利用する「特定利用空港」化には共産党だけが反対している事実を示しました。
小池氏は最後に、共産党市議団の数々の実績を紹介しました。(1)困っている人に寄り添い市民運動を力に要求を実現―18歳までの医療費助成、第2子以降の保育料無料化、「平和のまちミュージアム」開設(2)市政を厳しくチェック、ムダ使い、悪政をストップさせた―高台地域の建物を制限する「区域区分見直し」の事実上の白紙撤回(3)国の冷たい政治と対決、暮らしまもる防波堤の役割―訪問介護報酬引き下げの撤回を求める意見書の全会一致可決、気候危機対策強化、イスラエルのガザ攻撃中止の意見書可決―。
小池氏は、「日本共産党を伸ばすことが市民の声が届く政治に変え、市民の命と暮らしを守る政治を前に進める力になります」と力説。「自公のみならず、維新や国民など参院選をみすえ総力をあげてぶつかりあう選挙です」「共産党候補はどの予定候補も全員当落線上で激しく他陣営と競り合っています。お集まりのみなさんがあと10人、20人とベストナインへの支持を広げに広げてください」と熱く訴えました。