福岡県政

県政・政策

福岡県の自民党・議長ポスト巡る金銭授受疑惑

自民・中尾副議長が議員辞職

「しんぶん赤旗」2026年7月25日

福岡県議会(蔵内勇夫議長)の議長・副議長ポストを巡る金銭授受疑惑で、議長就任前の自民党県議に1000万円を要求したとされる中尾正幸副議長が24日、議員辞職しました。

金銭授受については2020年に議長を務めた吉松源昭(もとあき)県議が、自民党県議団幹部に合計約2000万円を支払ったと証言。19年に県議団幹事長だった中尾氏との金銭やりとりの会話を録音した音声データを公開しました。

同日記者会見した中尾氏は、自身の声を「似ているが記憶にない」といったん否定した後、声紋鑑定の結果が出ると認めた発言の変遷により「県民の信頼が損なわれた」と辞職する理由を語りました。金銭授受を「事実無根」と重ねて否定した上で、「引き続き蔵内議長を全力で支える」と述べました。

会見で中尾氏は、吉松氏を議長に推したと主張し「まず先輩たちの理解がないと議長になれない。頭を下げてお願いした」と根回ししたことを説明。音声データの内容について弁護士に相談し、吉松氏を名誉毀損(きそん)で訴えると表明しました。

中尾氏は北九州市若松区から03年に初当選し、現在6期目。来春の県議選の立候補について問われ「現時点で何も考えていない」としながら「(政治)活動は続けてもいいんじゃないか」と断言を避けました。

百条委設置を 共産党が見解

金銭授受疑惑の真相解明を求めてきた日本共産党福岡県委員会は同日、以下の見解を発表しました。

中尾氏の辞職は県民の怒りに押されたものですが、県議団幹部としての金銭授受をあくまで否定したまま、疑惑の渦中にある蔵内氏を「全力で支える」など言語道断です。議員辞職をもってこの問題をうやむやにするわけにはいきません。

県民のみなさんと力を合わせ、引き続き蔵内議長の解任と疑惑の徹底究明、政治的・道義的責任の追及、そのための百条委員会設置を強く求めていきます。


“議長ポストをカネで買う”? 出所は…県民に説明を

「しんぶん赤旗」2026年7月14日

福岡県議会疑惑・違法寄付の可能性も

福岡県議会で議長・副議長を経験した県議2人が、自民党県議団幹部から多額の金銭を要求され、支払ったと証言しました。名指しされた幹部は金銭授受を否定しますが、県議会は全県議に聞き取り調査を行うとしています。議長ポストがカネで左右されていた疑惑について、真相解明されるべき論点をまとめました。

2020年6月から1年間、議長を務めた吉松源昭県議(自民党離党)は、18年に550万円、19年に1000万円など計約2000万円を自民党県議団幹部に要求され、支払ったと記者会見で説明。吉松氏と同じ時期に副議長だった江藤秀之県議(自民党)もSNSで「長年の慣例として金銭の支払いを行ったことは事実」と認めています。

政治資金に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授は「金銭の出所が問題となる。議員の政党支部か政治団体から支出すれば政治資金収支報告書の記載が必要になる。仮に収支報告制度のない個人の貯金や借金をして出したとしても、議長ポストを得る根回しの政治活動に使うために渡せば政治資金となる」と指摘し、詳しい事実解明を主張します。

政治活動に関する政治家同士の寄付は原則禁止です。金銭を渡した側が政党支部からでなく、政治団体や議員個人から相手の議員個人に渡せば、違法な寄付に当たる可能性があります。

また上脇氏は、吉松氏が「議長就任パーティーの収入で元が取れると言われた」と述べた点にも疑問を呈します。「パーティー収入は主催した政治団体か政党支部に入るはずだが、県議団幹部に出した分を補填(ほてん)するため売り上げを少なく記載すれば虚偽記載となる。パーティー収入から県議個人に補填されたら確定申告が必要になる」

県議会で長年「慣例」として議長ポストに絡む金銭のやりとりがあったとすれば、現職県議だけを対象にした調査では不十分です。議長経験者など元職を含めて対象を広げ、短期間で済ませず徹底的な究明と県民への説明が求められます。

県議会では3年間に3億円超を使った豪華海外視察のほか、自民党の蔵内勇夫議長が所属する獣医師会の行 事に合わせて海外視察を企画し税金を私物化した疑いや、同氏の政治資金パーティーの経費に目的外の政務活動費を充てていた問題などが噴出しています。

上脇氏は金銭授受疑惑について「公職の地位をカネで買ったとなれば政治的、道義的にも大問題だ。おざなりな調査での幕引きを許しては県民の信頼回復はできない」と話しています。


福岡県の自民党・議長ポスト巡る金銭授受疑惑

「しんぶん赤旗」2026年7月10日

幹部要求応え2000万円支払い
  議長経験者証言 車代、ゴルフ代名目

福岡県議会(蔵内勇夫議長)の議長ポストをめぐり、最大会派の自民党県議団幹部が、議長就任前の同党議員に多額の金銭を要求し、受け取っていた疑いが明るみに出ました。自民党を離党した議長経験者が記者会見で、県議会の豪華海外視察を引き「県民の税金がカツアゲ(恐喝)された。議員のカツアゲをただすべきだ」と証言したもの。海外視察問題を追及してきた日本共産党県委員会は、自民党県議団に真相を究明するよう求めています。

2020年から1年間議長を務めた吉松源昭(もとあき)県議は7日、18年に懇親ゴルフ代の名目で550万円、19年にも宿泊を含めたゴルフ代として1000万円を県議団幹部に要求されて渡したと会見で主張。ほかに料亭の飲食代や「お車代」を次期副議長となる県議と一部折半し負担するなど、約2000万円を支払ったとしています。

吉松氏は県職員が議長・副議長の政治資金パーティー券を組織的に購入していた問題を挙げ、「黙ってこの文化(カツアゲ)を認めてきたことが職員や県民にも及んだ」と告発の動機を語りました。一方で自身も議長就任パーティーで2000万~3000万円の収入を得たことを認めています。福岡県警に「犯罪捜査の端緒と考えている」と話を聞かれたとも述べました。

蔵内氏は「事実無根」と金銭の授受を否定。1000万円を要求したとされる中尾正幸副議長は、吉松氏が録音したやりとりの音声を「記憶にない」と一蹴しました。県議会は8日、全県議を対象に聞き取り調査を実施することを決めました。

共産党 真相究明求める

日本共産党福岡県委員会は9日、議長ポストをめぐる自民党県議団の金銭授受疑惑について見解を発表しました。

議長ポストをめぐってカネが動いているのであれば、違法・脱法が強く疑われ、絶対にあってはならない大問題です。自民党による隠ぺいを許さず、何を原資にしたかなど、真相究明を強く求めます。

わが党は多額の公費を使った県議会の「海外視察」問題などを追及してきました。県政・県議会改革は来春の県議選で大きな争点となることは間違いありません。党をあげて、改革・刷新を求める県民の世論と運動と力を合わせ追及を強めていきます。

福岡県委員会

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