福岡県政

県政・政策

海外視察は全面中止を 福岡県議会に共産党申し入れ

しんぶん赤旗 2026年4月11日

福岡県議会議員が海外視察に多額な税金を使いながら、報告書がほとんど作成されていない問題をめぐり、日本共産党福岡県委員会と大谷しんこ県議候補は4月9日、海外視察の報告書作成・公表と、公費を使っての海外視察を当面、全面的に中止するよう求め、蔵内勇夫議長にあてて申し入れました

党県委の調査では、2023年5月から26年1月の間に実施した22回の海外視察のうち、報告書があるものは3件にすぎません。議会費だけで総計3億円超に及ぶことが判明し、1人あたりの旅費の平均額は126万円で、200万円以上が12人です。

なかでも蔵内氏ら3人の自民党県議が10回以上にのぼります。世界一の観光都市ドバイの視察報告書には行政関係者などの面会、意見交換の記載がありません。観光など「私的流用」の疑いがあると指摘し、不当に得た旅費を県に返還することも求めています。

申し入れで大谷氏は、予算を大幅に超えた海外視察の必要性を問いただし、「内容を明らかにすべきだ」と強調。真島省三委員長代理らとともに、視察のあり方について県議会の議論の状況を聞き取りました。

県議会事務局次長ら3人が応対しました。


福岡県議会
議長 蔵内勇夫様

2026年4月9日

日本共産党福岡県委員会
委 員 長  内田 裕
委員長代理  真島省三

議員の海外視察問題に関する申し入れ

この間、福岡県議会議員による公費を使った海外視察について報道され、県民から厳しい批判の声があがっています。

今期(2023年5月以降)の公費を使った県議の海外視察について私たちが調査したところ、3年間で22回実施され、のべ97人が参加し、議会費だけで3億円を超える税金が使われたことが分かりました。渡航先は、アジア、アメリカ、欧州、アフリカ、オーストラリアと世界中です。3人の県議が10回以上行って独占状態です。公費を使った旅費は、一人1回あたり平均126万円で、1回に200万円以上の高額旅費がのべ12人もありました。2026年度も5100万円の予算が組まれています。福岡市議会が任期中1人1回で上限80万円としていますが、福岡県議会は1人何回でも、いくら高額でも公費を使った海外視察ができる、まさにやりたい放題が常態化しています。

しかも、公費を使っておきながら、「報告書」が公開されていません。「報告書」が作成されたのはわずか3件ですが、これは他県議会のようにホームページに掲載されていません。残りの19件は「報告書」そのものがありません。どこで何を視察し、誰からどのような説明を受けたのか、調査した結果何が明らかになったのか、県民は何も分かりません。詳しい報告がなければ、調査目的が果たされたのか、多額の公金を使った海外視察が適切だったのかどうか、県民は判断しようがありません。

さらに、「豪遊」としかいいようがない内容の数々が判明しました。例えば、2年半で4回、のべ19人がハワイに行き、一泊10万円以上の高級ホテル「シェラトンワイキキ」に連泊しています。世界1位の観光都市ドバイを「視察」したとの報告書は行政や施設関係者との面会や意見交換の記載がなく、単なる観光だった疑いがあります。フランス・ボルドーに2泊し「ワイン博物館」を「視察」した件も報告書が極めて不十分です。

県民が異常な物価高騰に苦しい生活を強いられるなか、県議が多額の公費を使った海外視察を繰り返し、その説明もまともにしないということは許されるものではありません。

したがって、以下の事項について早期に実行されるよう申し入れます。

  1. 2023年度以降の公費を使った県議の海外視察について、その詳細を県議会ホームページに掲載してすべて公開すること。「報告書」が作成されていない海外視察については、ただちに作成し、同様にすべて公開すること。
  2. 観光などの「私的流用」を明らかにするとともに、当該県議は不当に得た旅費を県に返還すること。
  3. 当面、公費を使った県議の海外視察を全面的に中止すること。

以上

福岡県委員会

〒812-0018 福岡市博多区住吉5-6-14

TEL. 092-411-5131(代) FAX. 092-411-5926

ご意見・ご要望

みなさんの声をお聞かせください