2016年 参議院選挙

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2016年7月11日

第24回参議院選挙の福岡県における結果について

2016年7月11日 日本共産党福岡県委員会

一、今回の参議院選挙は、安保法制=戦争法の強行という安倍・自公政権の暴走に対して市民革命ともいうべき広範な市民の闘いが発展する中でたたかわれました。日本共産党は、戦争法の廃止、集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回、立憲主義の回復という国民的な大義のもとに、戦後初めて、国政選挙での全国的な野党共闘の実現のために力をつくし、32の一人区のすべてで野党共闘が実現しました。選挙戦は、「自公とその補完勢力VS市民と4野党」という対決構図となり、日本共産党は、野党共闘の勝利と日本共産党の躍進という二つの大目標を掲げて選挙戦を闘いました。
選挙の結果、米軍新基地建設問題の沖縄県や、いまなお続く原発被害に苦しんでいる福島県など、11の一人区で勝利を勝ちとり、野党共闘の力を示すとともに、国政転換の方向、野党と市民の共同のさらなる発展の方向を示すものとなりました。

また、日本共産党が比例改選3議席を5議席とし、選挙区でも1議席獲得して6議席へと議席を倍増させることができました。得票も比例代表選挙で601万票(得票率10.7%)を獲得し、躍進した2013年参院選からさらに86万票、得票率で1%前進させることができました。福岡県でも23万2304票(10.8%)を獲得して、得票を約5万票伸ばし1.27倍とし、得票率でも1.6%前進させることができました。猛暑と雨の中で、野党共闘と日本共産党の前進のために奮闘して下さったすべてのみなさんに心から感謝いたします。
複数区の福岡でも、「野党は共闘」を求める市民のみなさんとの共同が、大きく発展した選挙でした。私たちは、この経験の中から教訓を導き出し、また、学んで闘いを発展させる決意です。

改選議席を二倍にしたことで、参議院の議席は14議席となり、引き続き議案提案権を持ち参院で第四党として、日本共産党の議員団の存在意義を一層強めることができることとなりました。憲法改悪を狙う安倍暴走政治と闘い、アベノミクスなど破たんした経済政策から三つのチェンジをすすめる、TPPからの撤退、原発再稼働を許さない、沖縄新基地建設反対など、選挙戦で掲げた公約実現のために国民とともにたたかいを一層発展させるために力をつくす決意です。

一、前進を勝ち取ったとはいえ、比例850万9議席獲得、福岡選挙区での初議席獲得という政治目標を実現することはできませんでした。比例第一次候補として、九州・沖縄を活動地域に奮闘したいせだ良子さん、選挙区候補として全県を駆け巡ったしばた雅子さん、二人の候補者を先頭にした大奮闘を、議席に結び付けられず、みなさんの期待に応えられなかったことは、極めて残念なことでした。

選挙戦は、今後につながる重要な教訓を広げるとともに、私たちの組織の総点検にもなりました。市民運動とのかかわり、論戦の問題、18~19歳の中で支持の広がり、宣伝物作成でのより一層の研究、SNSの活用など、様々な改善点も明らかになりました。なにより、最大の問題である自力の問題点も浮き彫りとなりました。これらを直視して、情勢が求める水準の党づくりに全力をあげる決意です。10月には、衆院福岡6区の補欠選挙が行われ、来年早々には、北九州市会議員選挙も行われます。これらの重要な選挙での勝利と躍進のために力をつくします。みなさんの一層のご支援、ご協力をお願いして、参議院選挙の結果の報告とさせていただきます。

みなさんの声をお聞かせください